2021年はSEOとUXを織り混ぜた新たなミックスSEOが流行ります

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この2020年も色々なSEOや新しいアップデートによってなんやかんやと騒がれてきましたが、来年は更にSEOの難易度が上がると想定しています。その中で確実に順位を上げる手法があります。それがSEOとUXを織り混ぜた新たなミックスSEOです。

なんぞ、それは?と思われますのでまずは一つ一つの要因を細くしてみましょうか。

最近ではSEOのベストプラクティスにはユーザーエクスペリエンス(UX)への配慮が含まれています。なぜそうなのかをこの記事でSEOとUXがどのように連携して検索エンジンとユーザーの両方に役立つかを説明してまいります。

目次

  • UXSEO以前のSEO
  • SEO - 基本的な見出し構造の最適化
  • SEO - 簡単なナビゲーションとサイト構造
  • UX - ユーザーのシグナル
  • UX - サイトのスピード
  • UX - モバイル体験
  • SEOとUXを織り混ぜた新たなミックスSEO
  • まとめ

UXSEO以前のSEO

古き良き時代SEOは簡単でした。ページにキーワードを詰め込めば1位になれたんですから。現在Googleは検索エンジンの結果結果でどのページが上位にランクされるかを決定する際に何百もの要素を練り合わせかつ、ユーザー行動に基づいた結果を表示しています。

この結果はユーザーエクスペリエンス(UX)の要素がSEOのベストプラクティスに組み込まれていることを意味します。あなたのサイトはどのくらい簡単にナビゲートできますか?訪問者が滞在したくなるような質の高いコンテンツを持っていますか?あなたのサイトは安全で高速でモバイルにも対応していますか?

このようにSEOとUXのパートナーシップを考えてみましょう。SEOは検索エンジン目線でUXはウェブサイトの訪問者目線です。

ここではSEOとUXの両方に影響を与える一般的なウェブサイトの要素をいくつか紹介します。

SEO - 基本的な見出し構造の最適化

印刷物の見出しが情報を見つけやすくするのと同じようにウェブページの見出しは訪問者と検索エンジンのクローラーの両方があなたのコンテンツを理解し解析しやすくします。

見出し(<h1>, <h2>, <h3>, <h4>, <h5>, <h6>)は、段落やセクションが何についてのものかを読者や検索エンジンに伝えコンテンツの論理的な階層構造を示す必要があります。見出しはまたユーザーがページ内で迷子になった場合にも役立ちます。

1ページに1つのh1タグを使用するだけで検索エンジンやユーザーにページのメインを知らせることができます。h1は通常ページの最初のコンテンツであり上部付近に配置されます。基本的にはヘッダーにあるサイトロゴやサイトタイトルをh1で記述するのがセオリーでしょう。

他の見出し(h2からh6)はページの残りの部分を適切に構成し記述しましょう。基本的には見出しは意味がある限り1ページに何度も使用することができます。かと言って全ての見出しを使用する必要はありません。適材適所必要であれば使っていく事が大事です。

SEO - 簡単なナビゲーションとサイト構造

今でも簡単なサイトナビゲーションの話をしているのはおかしいと思われるかもしれませんが...そうです。それを理解していないサイトがあまりにも多く存在します。サイトの構造はユーザーにとって重要なだけでなく検索エンジンにとっても重要なロードマップです。

訪問者の多くはトップページからサイトに入ることはありません。(大事)つまり検索してきたユーザーがどのページにたどり着いてもあなたのサイトは簡単にナビゲートできるようにする必要があるということです。

綺麗なサイトのナビゲーションと構造はGoogleで上位になるのに役立ちます。

Googleのアルゴリズムはどのサイトがサイトリンクを取得するかを決定します。彼らはこの決定をサイトの構造に主に基づいて行います。

ユーザーにとって有益であると判断した場合にのみサイトリンクを表示します。サイトの構造上、Googleが良いサイトリンクを見つけることができない場合やサイトのサイトリンクがユーザーの検索に関連しているとGoogleが判断しない場合はサイトリンクは表示されません。

UX - ユーザーのシグナル

検索エンジンのランキングではユーザーのシグナルがますます目立ってくると思います。ユーザーのアクションが多いほど評価は高くなると予想します。たとえば、電話やお問い合わせ、Googleマップで言えば評価が高いレビューをしてるかどうか、など。

Googleはサイト滞在時間などのユーザーシグナルが直接的なランキング要因であることを否定していますが、研究によるとこれらのシグナルとランキング上位の間には強い相関関係があることが示されています。断言します。Googleはすべてを見ているし、知っています。あなたの訪問者があなたとあなたの間にある(あなたとあなたの間にある)すべてのタッチポイントとインタラクションはユーザーがあなたのコンテンツに興味を持っていてそれに関与していることをGoogleに示しています。

UX - サイトのスピード

サイトの速度は以前からGoogle検索のランキング要因とされてきましたが、近々(デスクトップではなく)モバイルページの速度がこのランキング要因を決定するために使われるようになるとまで発表しています。つまり、ウェブサイトの読み込みが速いだけでなくモバイル体験も高速であることが重要なのです。

GoogleのPageSpeed Insightsツールではあなたのサイトがモバイル応答性で抱えている可能性のある問題を確認するためにあなたのURLを入力することができます。PageSpeed Insightsではページのパフォーマンスを改善する方法を測定しページのロード時間を短縮するための具体的な提案を提供しています。

驚くべきことに大規模な開発やIT予算があると思われる大規模サイトでさえスピードの問題を抱えています。ここに小さい会社やまだ人気ではないサイトが上位に行く手法がまだあることを物語っています。

コンテンツの多いサイトやニュースサイトは利便性を考えてモバイル端末で閲覧することが多いためサイトの速度の問題には特に注意が必要です。

UX - モバイル体験

‪「モバイル体験」を考えるときスピードは確かに考慮すべき要素の一つですがモバイルサイト全体の見た目、ナビゲーション、テキスト、画像なども同様に考慮すべき要素です。

2015年にGoogleがモバイルフレンドリーアップデートをリリースして以来ウェブマスターやSEO担当者は「モバイルフレンドリー」をランキング要因として考慮しなければなりませんでした。2018年にはモバイルファーストインデックスが来ると言われておりGoogleのアルゴリズムがランキングを計算する際にはあなたのモバイルサイトはあなたの「メイン」ウェブサイトとみなされることになります。

ナビゲーションはモバイルエクスペリエンスの最も重要な要素の1つです。ユーザーとGoogleは探しているものを素早く見つけることができる必要があります。ボタンのサイズやデザインでさえもモバイルウェブサイトでのユーザーのインタラクションに影響を与える可能性があります。モバイルサイトのすべての要素はユーザーの体験に影響を与えSEOにも直接(または間接的に)影響を与えます。

地元企業のモバイルサイトの例を検索していると以下のようなものを見つけました。この会社のモバイルサイトでは上記の領域の半分以上が巨大なロゴやソーシャルメディアのボタンのような無意味な情報で占められています。その上メニューは小さく、メニューへの実際のリンクは右端にあります。これではとてもユーザーフレンドリーとは言えません。

シンプルでスマートなデザインの決定はあなたの訪問者だけでなくGoogleも満足させるための施策となります。

SEOとUXを織り混ぜた新たなミックスSEO

手前味噌な記事タイトルとなってしまい申し訳ございませんが、2021年は必ずこの手法を研究した企業・サイトが検索で上位に食い込んでくる事は間違い無いです。

AMPやHTTP/2などの手法も書きたかったのですが、より開発者寄りになってしまいますのでこの記事では割愛させていただきました。ですが、表示スピードが速いサイトではAMPやHTTP/2などの手法はそこまで効果は望めません。現にUXSEOはあえてAMPとHTTP/2を選んでません。画像をたくさん使ったりしているサイトであれば効果は望めるとは思います。

話が逸れてしまいましたが、SEOとUXを織り混ぜた新たなミックスSEOはこれから3年後あたりまではスタンダードな手法として広まっていくと思いますのでサイト運営者はぜひ今の内に取り入れていくべきです。

まとめ

まだまだSEOとUXのバランスの良いサイト作りや記事作成が出来る企業・人はほどんどいらっしゃいません。執筆者自身も2018年まではほぼ100%SEOを意識したサイト構築をしていました。現段階では記事に関してはSEO目線で作っても間違い無いでしょう。ですが、サイトの作り方・動線、表示スピードなどはSEO目線ではなくユーザー目線に立って作るのが最適な答えなのでは無いでしょうか?

参考元:SEO + UX = Success